ロゴリブランディング完全ガイド|成功事例・失敗事例から学ぶロゴ変更の目的・効果と失敗しない進め方

ロゴリブランディング完全ガイド|成功事例・失敗事例から学ぶロゴ変更の目的・効果と失敗しない進め方

 

企業の顔ともいえる「ロゴ」。創業当時のものを使い続けてきた一方で、「時代に合わなくなった」「若い世代に響かない」と感じていませんか。

実際、ロゴの刷新を起点にブランドイメージを再構築し、採用力や営業力を高めた企業は少なくありません。

そこで本記事では 、ロゴをリブランディングする効果や成功・失敗事例、進め方などを解説します。

 

リブランディングとは

リブランディングとは、既存のブランドイメージや戦略を見直し、新しい方向性を打ち出す取り組みです。

リブランディングが行われる背景には、市場環境の変化や消費者ニーズの多様化があります。デジタル化の進展や世代交代により、従来のメッセージやデザインが顧客に響かなくなることは少なくありません。

こうしたとき、単に見た目を変えるだけでなく、企業のビジョンや価値を再定義し、それをわかりやすく伝えることがリブランディングの目的です。

 

取り組みの内容は多岐にわたります。

例えば、ロゴやスローガンの刷新、プロモーション手法の変更、顧客体験の改善など、ブランドに関わるあらゆる要素が対象になります。

特にロゴ変更は象徴的な施策であり、外部への発信力が強いため、社内外に「変革への意思」を伝える有効な手段となります。

 

 

ロゴデザインを変更する目的・効果

ロゴデザインを変更する目的・効果

 

ロゴデザインの変更は単なる「見た目のリニューアル」ではなく、企業のブランド戦略そのものを支える大きな役割を持ちます。

ここでは、ロゴ刷新によって得られる主な3つの効果を解説します。

 

顧客に与える第一印象を一新できる

ロゴは企業やサービスのであり、顧客が最初に触れるビジュアルです。

古いと感じるロゴは「昔ながらの会社」「勢いがない」といった印象を与えてしまう可能性があります。新しいロゴにすることで、「成長している」「時代に合わせて進化している」というポジティブなイメージを築くことができます。

 

時代に合ったデザインでブランドを強化できる

デザインのトレンドは数年単位で変化します。過去に流行したフォントや配色をそのまま使い続けると、企業全体が時代遅れに見えてしまうリスクがあります。

ロゴを現代のデザインに合わせてアップデートすることで、「今の時代に適応している企業」という信頼感を築けます。

また、デジタル媒体やSNSでの見え方を最適化することも、ブランド力強化には欠かせません。

 

社員のモチベーションや帰属意識を高める効果もある

ロゴの刷新は、外部だけでなく社内に対しても大きな影響を与えます。

新しいロゴは「自分たちの会社が変わろうとしている」「未来に向かって進んでいる」というメッセージとなり、社員の誇りや帰属意識を高めます。

また、名刺・社内資料・オフィス空間などで新しいロゴが使われることで、モチベーションアップや組織文化の刷新にもつながります。

 

 

ロゴデザインの変更を検討するタイミング

ロゴデザインの変更を検討するタイミング

 

ロゴは長期使用を前提に作成されますが、時代や事業環境の変化に応じて見直す必要があります。ここでは、ロゴデザインの変更を検討すべき代表的な3つのタイミングを紹介します。

 

ロゴが時代に合っていないと感じたとき

デザインのトレンドは510年単位で移り変わります。フォントやカラー、シンボルのスタイルが古く見えると、企業全体の印象も「古い」「勢いがない」と受け止められる可能性があります。

特にデジタル化が進む現在では、スマートフォンやSNSのアイコンで視認性が低いロゴは機会損失につながります。「今の時代に合っていない」と少しでも感じたら、刷新を検討すべきサインです。

 

事業拡大・転換するタイミング

新規事業の開始、M&A、社名変更など、大きな事業転換期はロゴ刷新の好機です。古いロゴを使い続けると「過去の延長線上にある企業」という印象を与えかねませんが、新しいロゴに切り替えることで「新たな挑戦をしている企業」というメッセージを社内外に発信できます。実際、多くの企業が周年事業や新製品発表に合わせてロゴをリニューアルし、ブランディング戦略として成果を上げています。

 

海外展開を進める場合

海外に進出する際には、文化や言語、価値観の違いを踏まえたロゴ設計が欠かせません。

日本国内では通じるデザインも、海外では「意味が伝わらない」「誤解を生む」といったリスクがあります。

また、グローバル企業らしい洗練されたロゴに変更することで、現地市場での信頼感を高めやすくなります。

海外展開を視野に入れる企業にとって、ロゴ刷新は単なるデザイン変更ではなく「国際競争力を高める戦略」と言えるでしょう。

 

 

ロゴ刷新によるリブランディング成功事例

ここでは、ロゴ刷新を通じてリブランディングに成功した代表的な事例を紹介します。

 

ダイソー

100円ショップ「ダイソー」を運営する株式会社大創産業は、20193月にコーポレート・アイデンティティ(CI)とロゴを刷新しました。

新スローガン「だんぜん!ダイソー」とともに、「人々の生活をアップデートしていく」という想いを込めた現代的なデザインへ一新。

これにより、100円商品に加えて300円以上の高単価商品の販売も拡大し、リーディングカンパニーとしての地位を強化しました。明確な目的とターゲットを踏まえたブランディング戦略の成功例です。

 

バーガーキング

2021年、バーガーキングは20年以上ぶりにロゴを刷新しました。

旧ロゴの特徴であったブルーのラインは、食欲をそそる効果が乏しいとして排除。代わりに、シグネチャー商品「ワッパー」を想起させるシンプルで無駄のないデザインに生まれ変わりました。ブランドのルーツを現代的に再解釈した成功事例といえます。

 

クックパッド

クックパッドは本格的な海外展開を見据え、2014年にロゴを刷新しました。

食との相性が良い暖色(オレンジ)を際立たせるために黒枠を廃止し、より明るい印象に。ロゴタイプを小文字表記に変えることで親しみやすさを強調しました。

潜在的な心理に訴えかけるデザインで、グローバル戦略に即したリブランディングを実現しています。

 

 

ロゴ刷新によるリブランディング失敗例

一方で、ロゴ刷新が必ずしも成功するとは限りません。ブランド資産を軽視したり、顧客の期待を無視した変更は、大きな失敗につながります。

 

GAP

アメリカの大手アパレルブランド「GAP」は、2010年にロゴをリニューアルしました。

旧ロゴのクラシカルで上品な明朝体から、Helveticaを用いたカジュアルなデザインに変更。

しかし消費者から強い反発を受け、わずか6日で旧ロゴに戻す事態となりました。結果的に多額の損失を招き、「既存顧客のブランドイメージを軽視した失敗」として語り継がれています。

 

Tropicana

ジュースブランド「Tropicana」は、2009年にパッケージとロゴを大幅刷新。しかしブランドアイコンである「オレンジにストローを刺したビジュアル」を突然廃止したことで消費者が商品を認識できず、売上が20%以上減少したと言われています。ブランド資産を無視したデザイン変更が致命的な結果を招いた失敗例です。

 

 

ロゴ刷新で失敗しない方法

ロゴ刷新で失敗しない方法

 

ロゴ刷新は、企業のブランド戦略に直結する重要な取り組みです。成功すればブランド価値を高められますが、失敗すれば顧客離れや炎上といったリスクを招きかねません。ここでは、失敗を避けるために押さえておくべき4つのポイントを紹介します。

 

ロゴ刷新の目的と背景を明確にする

「なぜロゴを変えるのか」を明確にしないまま進めてしまうと、デザインの方向性がぶれ、関係者からの理解も得られません。

例えば「若年層にアプローチしたい」「グローバル展開を見据えて信頼感を高めたい」など、目的を明確化することでプロジェクト全体の指針となります。背景と狙いを社内外に共有しておけば、デザインコンセプトの一貫性が保たれ、社員の納得感や顧客への説得力も高まります。

 

既存のブランド資産(認知・愛着)を活かしつつ刷新する

長年使われてきたロゴには、顧客や社員の認知や愛着が蓄積されています。これを完全に捨ててしまうと「別の会社になってしまった」という印象を与え、反発や混乱を招きかねません。

シンボルマークの形やブランドカラーなど、象徴的な要素を一部継承することで「新しさ」と「これまでの延長線上にある安心感」の両方を表現できます。結果として、既存ファンを離さずに刷新の効果を発揮できます。

 

テストマーケティングやユーザーの声を取り入れる

新しいロゴをいきなり全面導入するのではなく、社内利用や限定的なキャンペーンで試験的に展開し、フィードバックを得ることが重要です。

顧客・社員双方の意見を取り入れることで改善点が見えやすくなり、完成度の高いデザインに仕上げられます。さらに「自分たちもブランドづくりに参加している」という共感が生まれ、刷新後の浸透スピードも速まります。

 

さまざまな用途を想定する

ロゴは名刺や看板にとどまらず、SNSアイコン、Webサイト、アプリ、広告、商品パッケージ、ユニフォームなど幅広い場面で使われます。

そのため、「小さなサイズでも認識できるか」「モノクロや単色でも視認性を保てるか」といった運用シーンを想定して設計することが欠かせません。

これを怠ると、媒体によって印象が崩れる原因になります。多様な用途を前提にデザインすることで、長く使える資産となります。

 

 

CHICSのロゴ制作実績の一部を紹介!

ここでは、CHICS が手がけた実際のロゴ制作事例をいくつか紹介します。

 

MU合同会社様

MU合同会社 Food to Luck

 

株式会社One

株式会社ONE

 

米沢電商株式会社様

 

CHICSのその他の実績はこちら

 

 

 

ロゴの制作ならCHICSにお任せください!

ロゴは企業の顔であり、ブランドの方向性を象徴する重要な資産です。

だからこそ、単にかっこいいやおしゃれなだけではなく、企業のビジョンや強みを的確に表現できるロゴが必要です。

CHICSでは、ヒアリングを通じて、企業の目的・課題・未来像を丁寧に整理したうえで、最適なロゴをご提案します。

まずはちょっとした質問やご相談からでも大丈夫ですので、まずは気軽にお問い合わせください。

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