【初心者向け】ロゴタイプのデザインガイド|基本やNGパターンを知ろう

【初心者向け】ロゴタイプのデザインガイド|基本やNGパターンを知ろう

 

ロゴタイプとは、企業や商品、サービスなどの名前をそのまま文字で表したロゴデザインです。消費者に企業や商品、サービスなどの名前を覚えてもらいやすいというメリットがあるため、ロゴタイプを採用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ロゴタイプの概要とデザインの参考になる日本企業のロゴタイプ、作る際に考えるべきことなどを紹介します。記事の後半では、デザインでやってはいけないことやおしゃれなロゴを作成するポイントなどを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ロゴタイプとは?ロゴデザインの基礎知識を解説

社名や店名、商品名を文字で表現するものロゴタイプといい、「ロゴ+タイポグラフィ」を指します。ロゴは「言葉・意味・理性」、タイポグラフィは「文字の書体」という意味です。

 

 

ロゴマークとの違い

ロゴタイプは文字、ロゴマークは図案やモチーフで表現されたものです。

多くの企業はこの2つを組み合わせて使っており、総称して「ロゴ」と呼んでいます。

ロゴマークを採用している代表的な会社は、スターバックスやツイッターで、ロゴタイプを採用している代表的な会社はソニーやグーグルです。

 

 

【デザインの参考に】ロゴタイプを採用している企業のロゴ一覧

ロゴタイプを採用している企業のロゴ一覧

出典:ブランドランキング – Japan’s Best Brands 2020 – インターブランドジャパン

 

上記を見ると、多くの日本企業がロゴタイプを採用しているとわかります。

一口にロゴタイプと言っても、シンプルに文字だけを並べたデザインや枠で囲っているデザイン、文字に切り込みを入れているデザインなどさまざまですね。

企業の中には、68番の「三井不動産」や77番の「ORIX」のように、シンボルマーク+ロゴタイプでロゴを作成しているところも多く存在します。

 

参考1.ripuca

ripucaのロゴ

出典:ripuca公式サイト

 

最初の「r」の文字のみ繋がっていないのは、rには「我々」という意味があり、それ以降の文字は「次に受け継がれる人」を意味しているためです。

また、アイコン・ファビコン用の対応策として、「r」の文字のみ独立して使えるようにしています。

 

参考2.anan総研

anan総研のロゴ

出典:anan総研公式サイト

 

刺繍をイメージしたロゴデザインです。クラフト感とファッショナブルなカラーリングが融合しています。また、ロゴのカラーリングはサイトと統一されています。

 

参考3.TOKYU HANDS

TOKYU HANDSのロゴ

出典:TOKYU HANDS公式サイト

 

原点である「手」がモチーフとなっており、日本発のグローバルなメッセージとして、 あえて漢字を使用しています。

ブランドカラーは従来の「ハンズグリーン」を使用しており、過去を継承しつつ未来に向けてアップデートをしていくという思いが込められています。

 

 

【重要】ロゴタイプを作る際に考える5つのポイント

ロゴタイプを作る際に考える5つのポイント

 

ロゴタイプを作成する際に迷うのがフォントの種類ではないでしょうか。

日本語用だけでも数千種類のフォントが存在していると言われており、その中からイメージ通りのフォントを選ぶのは骨が折れる作業です。

そこで以下では、ロゴタイプを作る際に考えるべき5つのポイントを紹介します。

自分で作るときはもちろん、デザイナーに依頼するときにも以下のポイントを明確にしておくと、ブランディング効果の高いロゴタイプを作成できますよ。

 

1.ライバル企業のロゴデザインと差別化できるか考える

まずは、ライバル企業や同業者のロゴデザインをリサーチしましょう。

事前にしっかりとリサーチしておくことで、デザインが似てしまったり埋もれてしまったりすることを防げます。

すでにライバル企業や同業者の多くがロゴタイプを使用している場合、シンボルマークもしくはシンボルマーク+ロゴタイプのデザインを考えたほうが差別化につながることもあるでしょう。

ロゴデザインは今後、企業や商品、ブランドの顔として活躍する非常に大切な存在です。

できるだけ多くの人の印象に残るよう、リサーチを徹底的に行いましょう。

以下の記事では、建設会社と不動産会社、IT・通信 / 情報通信業、飲食業で使用されているロゴを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

2.ロゴのコンセプトやターゲットを決める

コンセプトやターゲットをしっかりと決めてからデザインすると、ロゴデザインの方向性がわかり、作業がスムーズに進みます。他のデザインに目移りしたり終わりが見えなくなったりする心配もありません。

お店のコンセプトやターゲットを整理し、「ロゴデザインを通してどのような印象を与えたいのか」を明確にしましょう。

 

3.ロゴのフォント(書体)を決める

次にロゴタイプの本命となるフォントを決めていきます。

フォントは、先ほど決めたロゴのコンセプトやターゲットに合ったものを選んでいきます。

表記方法(漢字、アルファベット、ひらがな、カタカナなど)を決めたとに、「明朝体」「ゴシック体」「筆書体」「手書き文字」の4つの中からフォントを選ぶのがおすすめです。英文フォントを使用する際は、「セリフ体」と「サンセリフ体」のどちらか一方を選びましょう。

たとえば、10〜20代の女性向けの可愛いカフェを開業しようと考えている場合、漢字を使用するよりもアルファベットやひらがなを使用したほうがコンセプトに合っています。

フォントは、明朝体やゴシック体のようなかっちりとしたものよりも、手書き文字のほうがターゲット層に合っていますね。

これらが決まれば、あとは手書き文字の中から気に入ったフォントを選ぶだけなので、非常に効率的です。

 

4.ロゴタイプのカラーを決める

ロゴタイプのカラーは、企業やブランド、お店などのイメージカラーとなるため、慎重に選ぶことが大切です。

カラーを決める際もライバル企業との差別化やコンセプト、ターゲットなどを意識しましょう。

また、「赤はエネルギッシュでパワフルな印象」や「青は落ち着いた印象や清潔感、爽快感など連想する」など、色は人間の心理と大きく関係しているため、色が持つ心理的効果についても理解しておきましょう。

ロゴのカラーの決め方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

 

 

5.フォントのアレンジを考える

ロゴタイプのフォントとカラーが決まったら、アレンジを考えていきましょう。

ロゴのアレンジ方法は、文字に切り込みを入れたりグラデーションを加えたりなど、実にさまざまです。

そのアレンジにも意味を加えると、より深みのあるロゴになります。

たとえば、ピジョンのロゴの「P」に描かれているハート型はお母さんとおなかの赤ちゃんを表しており、 「お母さん、お父さんには代われないけれど、たくさんの人へ、愛をかたちにして届けたい」という思いが込められています。

※ただし、フォントの中にはアレンジ不可のものもあるため、利用規約をよく確認してから使用してください。

 

「ロゴに込めたい思いが絞れない」「どんなメッセージを込めたらいいのかアドバイスが欲しい」などの疑問や悩みを抱えている方は、プロのデザイナーに相談してみてはいかがでしょうか?

ヒアリングの内容をもとに、業界経験平均15年以上のグラフィックデザイナー陣が唯一無二のロゴマークを提案いたします。

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ロゴタイプのデザインでやってはいけないこと

ロゴタイプのデザインでやってはいけないこと

 

以下では、ロゴタイプのデザインでやってはいけない2つのことを紹介します。

長期にわたってロゴを使用するうえで非常に重要なことですので、よく確認しましょう。

 

1.既存のロゴデザインを真似する

既存のロゴデザインを真似したり似ているロゴを作成したりするのはNGです。

オリジナリティに欠けるだけではなく、著作権侵害となってしまう可能性があります。

著作権侵害になってしまうと、ロゴを使用できなくなるうえ、損害賠償を請求される可能性もあるため注意が必要です。

 

2.トレンドに乗る

特に、作成したロゴを今後10〜20年以上使用していきたいと考えている場合、流行中のデザインを採用するのは避けるのが無難です。

現在流行しているデザインは時代とともに古くなってしまうため、長い期間使用するロゴデザインには適していないでしょう。

 

要素を詰め込んでしまう

多くの要素を詰め込んでしまうと、デザインが複雑になり、印象に残りにくくなってしまいます。そのため、コアとなるコンセプトを1つに定め、シンプルさやオリジナリティを詰め込んだデザインにするとよいでしょう。

 

 

おしゃれなロゴをデザインするポイント

ロゴタイプを自分で作れるサイト3選

 

以下では、おしゃれなロゴをデザインするポイントを紹介します。

おしゃれなロゴデザインにしたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

1.おしゃれの定義を考える

自分の中でおしゃれの定義が定まっていないと、完成系がイメージできません。

また、デザイナーに発注する際もイメージを伝えにくく、満足のいくロゴがなかなか完成しない可能性があります。

まずはSNSや画像検索などでおしゃれだと感じるロゴを探し、「なぜおしゃれだと思ったのか」や「おしゃれだと感じたロゴの共通点は何か」などを洗い出しましょう。

 

2.お手本ロゴをリサーチする

お手本にするロゴをリサーチし、たくさんのロゴを見ているうちに、作りたいと思えるロゴのデザインが具体化してくるでしょう。

理想のロゴがあった場合は、いつでも見返せるようにブックマークやスクリーンショットで保存しておきましょう。

 

 

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