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デザイナー起業で後悔したこと、してよかったこと
デザイナーとして独立起業を考えている方、または既に一歩を踏み出した方へ。
「自由に働きたい」「自分のデザインを世に出したい」という思いを抱えながらも、不安や迷いを感じていませんか?
私も以前は会社員デザイナーとして働いていましたが、自分の可能性を広げるために起業という道を選びました。その道のりは想像以上に険しく、また想像以上に充実したものでした。
デザイナーとして独立すると、制作の自由を手に入れる一方で、営業活動やクライアント対応、請求業務など、これまで経験したことのない「仕事の裏側」と向き合うことになります。「こんなはずじゃなかった」と後悔する瞬間もあれば、「独立して本当に良かった」と感じる瞬間も訪れます。
この記事では、デザイナー起業で直面した現実、乗り越えた壁、そして成功体験までを包み隠さずお伝えします。
これからデザイナーとして独立を目指す方の不安を少しでも和らげ、より準備された状態で起業に臨めるよう、私の経験が少しでもお役に立てば幸いです。
特に「クライアント獲得の方法」や「適正な価格設定」など、実践的なアドバイスもご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。デザイナー起業を成功させるヒントが見つかるはずです。
目次
1. デザイナー独立後に直面した7つの現実:経験者が語る後悔と成功体験
デザイナーとして独立するという決断は、自由と創造性を求める多くのクリエイターの夢です。
しかし、その道は想像以上に険しく、予期せぬ課題が待ち受けています。独立して5年目を迎え、数々の壁にぶつかりながらも乗り越えてきた経験から、実際に直面した7つの現実をお伝えします。
「営業の重要性」
デザインスキルがどれほど高くても、仕事を獲得するための営業力がなければ空腹を満たせません。
当初は「良い仕事をすれば自然と依頼が来る」と甘く考えていましたが、実際は積極的な自己PRと人脈構築が不可欠でした。SNSでのポートフォリオ公開や業界イベントへの参加が、今では売上の7割を生み出しています。
「価格設定の難しさ」
始めは低価格で受注し、徐々に上げていく戦略を取りましたが、これが大きな後悔点です。
一度安く引き受けた顧客は、価格を上げることに抵抗を示しがち。今思えば、最初から適正価格で提案するべきでした。
「時間管理の重要性」
デザイン作業だけでなく、見積作成、契約書確認、請求書発行、確定申告準備など、想像以上の事務作業に追われます。
これらを効率化できず、深夜作業が当たり前になった時期は健康を崩しました。現在はクラウドツールを駆使し、週に一度の「管理業務デー」を設定しています。
「専門性の重要さ」
最初は「何でもデザインします」というスタンスでしたが、競合との差別化ができず苦戦しました。
ある時、サステナビリティ関連の企業ブランディングに特化したところ、専門家として認識され始め、相談も増加。専門性を持つことで単価も向上しました。
「人間関係の変化」
フリーランスになると、会社員時代のような日常的な交流が減り、孤独を感じることも。
一方で、同じ境遇のデザイナーとのコミュニティに参加したことで、精神的サポートだけでなく、仕事の紹介や共同プロジェクトなど、思わぬ恩恵を受けています。
「クライアントとの関係構築」
技術だけでなく、コミュニケーション能力の重要性を痛感しました。
要望を適切に引き出し、時には「No」と言える関係性を築くことが、長期的な信頼につながります。最初の頃は無理な要望も受け入れてしまい、徹夜作業や体調不良を招きましたが、今では相互理解に基づいた健全な関係を構築できています。
「経済的不安定さへの対処」
収入の波が大きく、精神的ストレスになることも。安定した収入確保のため、月額制のデザインサポートサービスを開始したことで、ある程度の基盤を築けました。また、貯蓄の重要性も身をもって学びました。
独立は決して楽な道ではありませんが、自分のビジョンを実現できる喜びは何物にも代えがたいものです。
後悔と成功、両方の経験が現在の事業基盤を作り上げてくれました。デザイナーとしての独立を考えている方は、これらの現実を踏まえた上で、自分なりの戦略を立ててみてください。
2. 【体験談】フリーランスデザイナーとして起業して分かった真実:心の準備が必要なこと
フリーランスデザイナーとして独立して5年が経ちました。
華やかに見えるデザイナー起業の裏側には、誰も教えてくれない現実があります。今日は特に「心の準備」という観点から、実体験をもとにお伝えします。
まず覚悟しておくべきは「孤独との向き合い方」です。
会社員時代は当たり前だった雑談や意見交換がなくなり、一人で全ての判断をする日々が始まります。私は最初の3ヶ月、誰とも話さずに作業する日が続き、精神的に不安定になりました。
これを解消するために、コワーキングスペースに通ったり、デザイナーコミュニティに積極的に参加したりすることで、適度な交流と独立性のバランスを取れるようになりました。
次に「収入の波」への対応です。
会社員時代の安定給与とは違い、月によって大きく収入が変動します。ある月は前職の3倍稼げたかと思えば、翌月はゼロということも珍しくありません。
この不安定さに精神的に耐えられるかどうかは、事前に想像以上に考えておくべきでした。私の場合、半年分の生活費を貯金してから独立したことが、この不安を大きく軽減してくれました。
また「自己価値の揺らぎ」も大きな課題です。
仕事がないとき、「自分のスキルに価値がないのではないか」と不安になります。反対に、クライアントから高評価をもらうと舞い上がりがちです。
この感情の振れ幅に振り回されないよう、自分の価値を外部評価だけで測らない心構えが必要です。私は毎日の小さな成長を記録する習慣をつけることで、内側からの安定感を得られるようになりました。
「NO」と言う勇気も不可欠です。
独立したての頃は仕事を断れず、不当な条件や自分の得意分野外の案件も受けていました。
結果、クオリティを保てない仕事をして評判を落としかけたことも。今では「これは私の強みを活かせる仕事か」という基準で案件を選び、無理な仕事には丁寧にお断りしています。
最後に「成長への投資」についても心構えが必要です。
会社員時代は研修制度があり学びの機会が提供されましたが、フリーランスは全て自己投資です。売上が少ない時でも、スキルアップのための勉強会参加費や書籍代、ツール代を惜しまない覚悟が成長を左右します。
フリーランスデザイナーとしての道は決して楽ではありませんが、この「心の準備」ができていれば、自由な働き方と創造性を最大限に発揮できる素晴らしい選択になります。独立を考えているデザイナーの方は、スキルだけでなく、ぜひこれらの心理的側面にも目を向けてみてください。
3. デザイナー起業1年目の挫折と triumph:独立前に知っておきたかったこと
デザイナー起業1年目は想像以上に険しい道のりでした。私が直面した最大の挫折は、営業活動の甘さから生じた案件不足でした。
デザインスキルには自信があったものの、自分の価値を伝えて仕事を獲得するスキルが圧倒的に不足していたのです。特に独立当初の3ヶ月間は、前職の繋がりだけで食いつないでいましたが、それが尽きた時の焦りは言葉にできません。
後悔したのは、起業前に営業やマーケティングの基礎知識を身につけておかなかったことです。
Adobe Creative Suiteの操作に長けていても、自分をブランディングできなければ仕事は来ません。フリーランスデザイナーの多くがこの壁にぶつかります。
実際、私は独立後すぐに「デザイナーのためのセールスとマーケティング入門」というオンラインコースに慌てて申し込みました。
一方で、起業して良かったことは、自分の判断で案件を選べる自由を手に入れたことです。
企業勤めの頃は興味のない分野のデザイン制作も断れませんでしたが、独立後は自分の得意分野でポートフォリオを構築できました。結果として、UI/UXデザインと小規模ブランディングに特化することで、徐々に案件の質が上がっていきました。
独立前に知っておきたかったのは、デザイナーが成功するためには「専門性の確立」が不可欠だということです。
何でもできるジェネラリストよりも、ある分野の専門家として認知されることが重要でした。
私の場合、D2C(Direct to Consumer)企業のUI/UXデザインに特化したことで、業界内での紹介が増え、安定した収入源を確保できるようになりました。
また、クライアントとの契約書の重要性も痛感しました。初期の頃、口頭での合意だけで進めた案件で大きなトラブルがありました。
修正回数の制限を設けていなかったため、際限なく変更を求められ、予定の3倍の時間を費やしてしまったのです。この経験から、今では必ず契約書を交わし、修正回数や追加料金の条件を明確にしています。
起業1年目で学んだ最大の教訓は、「デザインスキル:ビジネススキル=1:1」だということです。
どれだけ素晴らしいデザインができても、ビジネス面での知識やスキルがなければ成功は難しいのです。今では月に1日は必ずビジネス学習に充て、残りをデザイン制作に当てるようにしています。
失敗から学び、軌道修正できたからこそ、今の安定があります。
デザイナー起業を考えている方は、技術力を磨くと同時に、営業力や契約知識、時間管理、専門性の確立にも力を入れることをお勧めします。これらの準備があれば、私が経験した多くの挫折を避けることができるでしょう。
4. クライアント獲得から納品まで:デザイナー起業で知っておくべき実践的アドバイス
フリーランスデザイナーとして最も重要なのは、クライアント獲得から納品までの一連のプロセスを確立することです。
この部分で躓くと、せっかくの才能も活かせません。私自身が経験した失敗と成功から、実践的なアドバイスをお伝えします。
まず、クライアント獲得方法ですが、初めは知人や前職の関係者からの紹介に頼るのが最も確実です。
私は当初ポートフォリオサイトだけで待っていましたが、ほとんど反応がありませんでした。
一方、SNSやBehance、Dribbbleなど複数のプラットフォームに作品を投稿し始めたところ、問い合わせが増えました。また、Wantedlyや専門のマッチングサービスも効果的でした。
契約時の最大の教訓は「必ず書面で残すこと」です。
友人の紹介だからと口頭で進めたプロジェクトで大きなトラブルになりました。
現在は、プロジェクトの範囲、納期、報酬、修正回数、著作権の扱いなど、細かく契約書に記載しています。特に修正回数の制限は明確にしておかないと、際限なく修正依頼が来て赤字になるリスクがあります。
料金設定は多くのデザイナーが悩む点です。
最初は低めの価格設定をしてしまいましたが、これは大きな後悔です。安価だと「安かろう悪かろう」と思われるリスクもあります。
市場相場を調査し、自分のスキルに見合った適正価格を設定しましょう。また、時間単価ではなく、プロジェクト単位の料金設定が長期的には有利です。
進行中のコミュニケーションも重要です。
私はSlackやTrelloを活用して、進捗状況を常に共有しています。
また、中間報告のタイミングを複数設けることで、方向性のズレを早期に修正できます。クライアントとの認識の違いは、プロジェクト後半になるほど修正コストが高くなるので注意が必要です。
納品物の形式や最終確認プロセスも事前に決めておくと安心です。
「これで完成」と思っても、使用環境によって表示が異なることもあります。可能であれば、クライアントの使用環境でのテストを提案するとよいでしょう。完了後は必ず感想や改善点をヒアリングし、次の仕事に活かします。
最後に、アフターフォローを忘れないでください。
納品後1週間程度で使用状況を確認するメールを送ると、追加依頼につながることが多いです。この小さな気配りが、長期的なクライアント関係構築に役立ちます。
起業したばかりの頃は全てを自分でこなそうとしましたが、契約書作成や請求書管理などは専門家や専用ツールに任せる方が効率的です。
freeeやMisocaなどの会計ソフトを導入したことで、事務作業の時間が大幅に削減され、創作に集中できるようになりました。
5. 元会社員デザイナーが明かす:独立起業で人生が好転した瞬間と乗り越えた壁
会社員デザイナーから独立起業への道は、想像以上に険しく、同時に想像以上に充実していました。
私が大手広告代理店を辞め、フリーランスとして一歩を踏み出した日を今でも鮮明に覚えています。独立して3年目を迎えた今、振り返ると人生が大きく変わった瞬間がいくつもありました。
最初の転機は、独立から2ヶ月後に訪れました。
貯金を切り崩しながら不安な日々を過ごしていた時、以前勤めていた会社の元同僚から大型プロジェクトの相談が入ったのです。このプロジェクトは私の独立後初めての大きな仕事となり、これが評判を呼び、次々と案件へと繋がりました。
しかし、順風満帆だったわけではありません。独立1年目の終わり、クライアントからの突然のプロジェクト中止通知で収入が激減する危機に直面しました。
この壁を乗り越えるため、それまで避けていたSNSでのポートフォリオ公開に踏み切り、自分の作品や考え方を発信し始めたのです。これが功を奏し、新たなクライアント層との出会いに繋がりました。
特に人生が好転したと感じたのは、自分の得意分野に特化したデザインサービスを確立できた時でした。
WebデザインからUIデザイン、さらにはUXデザインへと専門性を高める過程で、特定業界(医療系Webサービス)に特化したデザイナーとして認知されるようになりました。この専門性が高単価案件の獲得に繋がり、以前の会社員時代の年収を大きく上回る収入を得られるようになったのです。
もう一つの大きな転機は、個人で抱え込んでいた仕事を外注化し始めたことです。
最初は全てを自分でこなそうとしていましたが、案件が増えるにつれ限界を感じました。そこで思い切って一部の作業を外注することで、より創造的な部分に集中できるようになり、結果的にクオリティと効率の両方が向上しました。
苦労した壁の一つは、クライアントとの関係構築です。
会社員時代は営業担当が間に入ってくれていましたが、独立後は自分で全てを担当することになります。
特に契約条件の交渉や修正範囲の線引きなど、最初は非常に戸惑いました。しかし、明確な提案書と契約書の作成を徹底することで、こうした問題を徐々に解決していきました。
独立してよかったと心から思うのは、自分のデザイン哲学に忠実な仕事ができるようになったことです。
会社員時代は組織の方針や上司の意向に合わせなければならない場面が多々ありましたが、今は自分が本当に価値を提供できると思うプロジェクトだけを選べる自由があります。
デザイナーとして独立起業を考えている方へのアドバイスとしては、独立前から自分の強みを明確にし、差別化できるポイントを見つけておくことが重要です。
また、デザインスキル以外にもクライアントコミュニケーションや基本的な経理知識など、ビジネススキルを身につけておくことも成功への鍵となります。
独立起業の道は決して平坦ではありませんが、自分の成長とクリエイティブな可能性を最大限に引き出せる環境を自ら作り出せることは、何物にも代えがたい価値があります。
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