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コーポレートアイデンティティ(CI)とは?成功事例から作成方法を学ぼう!
コーポレートアイデンティティとは、企業戦略のことです。企業イメージを構築し、顧客や社員に正しく理解してもらいます。導入している企業には、キリンビールやマクドナルド、ヤンマーなどがあります。
本記事では、コーポレートアイデンティティについて詳しく紹介したあとに、事例や作成方法などを紹介します。
目次
コーポレートアイデンティティ(CI)をわかりやすく解説
コーポレートアイデンティティの意味や策定する重要性について詳しく解説します。
コーポレートアイデンティティの語句解説
コーポレートアイデンティティとは、企業の特色や独自性を印象づけるための「企業戦略」です。
企業名やブランド名・ロゴ・プロモーション・サービスなどを通して、自社を世の中に認知させ、市場優位性を獲得します。
コーポレートアイデンティティを策定する重要性
コーポレートアイデンティティを策定すると、以下のようなメリットを得られます。
企業価値が向上する
コーポレートアイデンティティを設計すると、企業理念やビジョンなどに共感した強力なファンがつく可能性があり、企業価値の向上につながります。
金融機関や株主からの信頼も得やすくなり、資金調達の面でも役に立つでしょう。
競合他社との差別化につながる
コーポレートアイデンティティの一環であるロゴやスローガンなどは、企業を広く認知させることができる要素で、競合他社との差別化を図れます。
特に競争率の高い分野では、自社の独自性を強調し、顧客に特別感を感じさせることが重要です。
差別化がうまくいくと、価格競争に陥ることなく、自社の価値や品質を維持できます。また、新たな顧客の獲得や市場シェアの拡大にもつながります。
長期的な経営につながる
長期的な経営において、コーポレートアイデンティティの確立は不可欠です。
なぜなら、企業が持つ世の中へ提供する価値を明確にし、それを安定的に提供し続けることが、企業の長寿命を保つポイントとなるからです。
流行に左右されず、企業の根幹である存在理由やビジョンを明確にすると、10年や50年、100年といった長期的な展望を持てるようになります。
コーポレートアイデンティティを構成する要素
コーポレートアイデンティティは、以下3つの要素で構成されています。
ビヘイビアアイデンティティ(BI)
ビヘイビアは直訳すると態度という意味になり、企業や社員の行動やコミュニケーションのことを指します。
近年重視されている、マインドアイデンティティを達成するための組織改革・活性化、販売促進などの具体的な立案や行動が当てはまります。
ビジュアルアイデンティティ(VI)
ビジュアルアイデンティティとは、コーポレートアイデンティティの構成要素のなかの視覚的な要素です。
マインドアイデンティティやビヘイビアアイデンティティなどをベースにロゴやシンボルマークなどを形成します。
ビジュアルアイデンティティについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
マインドアイデンティティ(MI)
マインドアイデンティティは、社員の精神的なペースの経営哲学、企業理念のことです。
マインドアイデンティティが「平和的」か「革新的」かによって、社員の行動や表現する言語なども変わってきます。
マインドアイデンティティはほかの2つの要素を考えるベースとなります。
コーポレートアイデンティティを導入している企業の事例
コーポレートアイデンティティを実際に導入している企業の事例を3つ以下で紹介します。
キリンビール
キリンビールは、ビールを中心に酒類の製造・販売をおこなう日本でも有数の酒造企業です。
キリングループは、「食から医にわたる領域で価値を想像し、世界のCSV先進企業になる」という長期経営構想を策定しました。
キリングループの存在意義を表現するために、「よろこびがつなぐ世界へ」という新しいコーポレートスローガンを作成しています。
認知度が97.2%の聖獣麒麟のロゴをモチーフに、「幸せを運び、よろこびと共にある」と新しくコーポレートアイデンティティを策定し、世界に通用する一大酒造企業として成長を続けています。
マクドナルド
赤の背景に「M」のマークを見たら多くの方はマクドナルドをイメージするでしょう。
また、ロゴを見るだけでマクドナルドという社名だけではなく、ハンバーガーやポテトなどを提供しているファストフード店であるというイメージができます。
世の中にロゴを広く広め、どの媒体でも企業を想起させるマクドナルドは、コーポレートアイデンティティの成功例です。
ヤンマー
出典:私たちのパーパス|会社概要|ヤンマーについて|ヤンマー
ヤンマーは、農業機械の開発・販売をおこなう、創業100年の歴史をもつ日本の大手農業機械メーカーです。
創業当初から「ヤン坊・マー坊」のテレビCMや、天気予報でコーポレートアイデンティティを展開しています。
欧米では、ヨットやクルーザーのエンジンメーカーとして高い評価を得ているため、高級感あるブランド企業とイメージさせるためのコーポレートアイデンティティ構築を目指しています。
また、徹底しておこなったのが、コーポレートアイデンティティを反映した、スローガンやロゴの作成などです。
コーポレートアイデンティティを、テレビCMや新聞、SNSで発信することにより、新たな層からも注目を集めています。
コーポレートアイデンティティの作成の流れ
コーポレートアイデンティティを作成する際は、核となるマインドアイデンティティから作成しましょう。
以下ではそれぞれの作成の仕方について詳しく紹介します。
1.マインドアイデンティティを策定する
マインドアイデンティティは、「ミッション」・「ビジョン」・「バリュー」・「スピリット」・「スローガン」をつくることです。
効果を得るには、正しい方法での策定が必要です。
企業理念を策定する際、複数の社員でおこなうセッション形式がおすすめです。
マインドアイデンティティは、社員みんなのものであるため、所有感をもつことができるよう、議論をしながら作成することが大切です。
2.ビジュアルアイデンティティを策定する
ビジュアルアイデンティティを策定する際も、複数の社員でおこなうセッション形式がおすすめです。
ビジュアルアイデンティティのセッションは、「パーソナリティ」・「カラー」・「ビジュアルイメージ」・「推奨フォント」・「デザインイメージ」の5ROUNDでの実施になります。
必ずしもロゴを新しくする必要はなく、ロゴはいじらずにコーポレートカラーの回りを新しくすることもできます。
3.ビヘイビアアイデンティティを策定する
ビヘイビアアイデンティティは、社員にマインドアイデンティティが浸透している状態をつくることです。
マインドアイデンティティのなかにスピリットがありますが、ただあるだけでは社員の行動に現れることはなく、ビヘイビアアイデンティティはできません。
よって、ビヘイビアアイデンティティは、社員一人ひとりの行動やマネジメントなどにスピリットがあることが大切です。
コーポレートアイデンティティの作成で失敗しない方法
コーポレートアイデンティティを作成し、うまく活用していくには社内外への浸透が重要です。
社内に浸透させる
コーポレートアイデンティティの成功には、社内外への浸透が欠かせません。社内においては、インナーブランディングが大切です。これは、企業理念やビジョンを社員が深く理解するための取り組みです。具体的な方法には、社内報の発行や研修の実施、クレドカードの配布などがあります。ビジョンやシンボルを作成しただけでなく、社員一人ひとりの行動と共感によってコーポレートアイデンティティが確立されます。
社外へ発信する
コーポレートアイデンティティを確立したら、そのアイデンティティを積極的に社外へ発信することが大切です。発信方法は営業や広告、SNSなど、多くの方法があります。誤った認識を生じないよう、関連部門と連携を取って認識のすり合わせを行いましょう。
発信後は外部の反応をモニタリングし、今後の戦略に役立てるための情報を収集することが大切です。
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素人が1からコーポレートアイデンティティを組み込んだロゴを考えると、手間と時間がかかるだけではなく、正しいブランディングにつながらない可能性があるため、プロに依頼することをおすすめします。
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