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センスに頼らない!誰でも伝わるデザインを作るための基本ルールまとめ
「デザインって、やっぱりセンスがないと無理かも」そんな風に思っていませんか?
実は、プロのデザイナーが日々実践しているのはセンスではなく、再現可能なルールに基づいた設計です。
本記事では、「なんとなく」で進めがちなデザインに対して、見た目が整い、情報が伝わり、信頼されるデザインへと変えるための基本ルールをわかりやすく解説します。
目次
基本原則で見た目が変わる!5つの“整える”ルール
デザインにおいて整える作業は、伝えたい情報を明確にし、見る人のストレスを軽減するために欠かせません。
ここでは、初心者がすぐに実践でき、なおかつプロの仕上がりに近づくための5つの基本ルールを紹介します。
1.余白・ホワイトスペースを活かす
余白は空白ではなく、情報を引き立てるスペースです。
情報の周囲に適切な空間を持たせることで、視線を集めたい要素が引き立ち、読みやすさがアップします。
2.文字サイズと階層(情報の強弱)
情報に優先順位をつけて、見せたい順番で視線を誘導するためには、文字サイズと階層づけが重要です。
見出しや中見出し、本文などを整理し、視覚的なメリハリをつけることで、ユーザーは自然と情報を理解しやすくなります。
3.フォント数と組み合わせ
デザインで使うフォントは、基本的に2〜3種類までに絞るのが鉄則です。
フォントを多用しすぎると視覚的なノイズが増し、情報がぼやけてしまいます。基本は「本文用」と「見出し用」に分け、必要に応じてアクセント用を1種類加える程度が理想です。また、明朝体×ゴシック体など、読みやすさと印象を考えた組み合わせが効果的です。
4.3色にまとめる配色設計
配色はデザイン全体の印象を大きく左右します。原則として、色は3色程度にまとめるのがセオリー。ベースカラーとメインカラー、アクセントカラーという3役割を意識することで、まとまりがあり、統一感のあるビジュアルを作れます。慣れないうちは、カラーパレットを使うのもおすすめです。
5.読みやすさのための文字間・行間・一行長
文字を読む快適さは、間隔の設定で大きく変わります。文字間(トラッキング)や行間(行送り)、そして一行あたりの文字数(約35〜45字が理想)を意識することで、読みやすさが向上します。
より洗練させる!応用テクニック7選
基本ルールを身につけたら、次はより完成度の高いデザインを目指すための応用テクニックを取り入れてみましょう。
ここでは、細かなディテール調整や視線誘導の仕組み、印象を左右する色の心理など、実務で使えるテクニックを7つ紹介します。
1.カーニング・トラッキングの微調整
デザインの完成度を高めるうえで欠かせないのが、文字間の微調整です。なかでも「カーニング」と「トラッキング」は、仕上がりに大きな差を生み出します。
カーニングとは、隣り合う文字同士の間隔を調整することです。
たとえば「A」と「V」のように、デフォルトでは詰まりすぎたり逆に開きすぎたりする文字のペアがあります。これらを視覚的に自然に見えるよう、手動で間隔を整えるのがカーニングです。特にロゴや見出しのように、少ない文字数で印象が決まる場面では効果絶大です。
一方でトラッキングは、文字列全体の間隔を一括で広げたり狭めたりする操作です。
キャッチコピーや大きな見出しには、やや広めのトラッキングを設定することで「余裕のあるデザイン」に仕上がります。逆に詰めすぎると圧迫感が出てしまうため注意が必要です。一般的には、本文なら+0〜+10、見出しやタイトルなら+40〜+80程度が目安になります。
どちらもデザインソフト(IllustratorやFigmaなど)で簡単に調整できますが、最終的には視覚的にどう見えるかが大切です。数値に頼るだけでなく、自分の目で確認して「美しい」と感じるバランスを目指すことが、デザインの質をワンランク引き上げてくれます。
2.見出しの統一と階層設計(サイズ・色・フォント)
読みやすく整理されたデザインを作るうえで、見出しの統一と階層設計は欠かせません。H1〜H3といった見出しのレベルに応じて、「サイズ」「色」「フォント」「余白」などのスタイルを明確に区別・整理することで、読者は自然と情報の構造を理解できます。
たとえば、H1(大見出し)は本文の2〜3倍のサイズで太字+ブランドカラー、H2(中見出し)は少し小さくモノトーン系、H3(小見出し)はさらに小さくして強調なしといった具合に、階層ごとのビジュアルルールを設定しましょう。
このようなスタイルは「ブランドガイドライン」としてまとめておくと、複数人での制作やページをまたぐ場合でも一貫性を保てます。
3.揃え方(左寄せ/中央寄せ)の使い分け
テキストや画像の揃え方には意味があります。
読みやすさを重視するなら左揃え、均整の取れた印象にしたいなら中央揃えなど、目的に応じた使い分けが大切です。
特に左揃えは、視線の流れに沿った自然な読みやすさを提供するため、Webや資料では基本形とされています。
4.対比で視線を誘導する手法
視線を「どこに向けてほしいか」をデザインでコントロールするには、対比を効果的に活用することが重要です。
対比とは、要素同士に差をつけること。大きさや色、太さなどに差をつけることで「ここを見てほしい」と明確に示すことができます。
特にファーストビューやセールスコピーなど、短時間で印象を残す必要がある場面で効果を発揮します。
目立たせたい部分とそうでない部分の緩急が、説得力を生み出します。
5.記号・数字の文字組みテクニック
数字や記号はフォントによって見え方が大きく変わるため、扱い方には注意が必要です。
たとえば「1,000円」といった表記で、全角と半角が混在していたり、カンマや単位との間隔が曖昧だったりすると、それだけで雑な印象を与えてしまいます。特に金融情報、統計、価格表示などの場面では、正確さと整った視認性が重要になります。
具体的には、「数字は半角で統一」「単位や記号との間に適切なスペースを設ける」「フォントによって数字の形状が変わるため選定に注意する」などが基本です。また、横並びで数字を比べるときは等幅フォントを使うことで、桁の揃いが綺麗に見え、視認性も向上します。
細部にまで気を配ることで、デザイン全体の信頼感がぐっと高まります。
6.色の心理とアクセントカラーの使い方
色には感情に働きかける力があります。
たとえば青は信頼感、赤は緊急性や情熱といった印象を与えます。目的に応じて色を選ぶことで、メッセージの伝達力が格段に上がります。
また、ベースカラーを邪魔しない範囲でアクセントカラーを効かせることで、視線の誘導や印象づけがスムーズになります。
7.配色をテーマ化・一元管理するためのガイドライン
複数のページやデザインをまたいで一貫性を保つには、配色のルールを事前にガイドライン化しておくのが有効です。
ブランドカラーやリンク色、アクセントカラーなどを定義し、誰が作ってもブレない仕組みにすることで、制作の効率化と品質の安定化が図れます。
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