レストラン開業の流れは?開業を成功させるポイントについても解説!

レストラン開業の流れは?開業を成功させるポイントについても解説!

 

レストランを開業したいと考えている方の中には、「開業までに何をすればいい?」「開業を成功させるにはどうしたらいい?」などの疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

そこで本記事では、レストラン開業までの流れと開業を成功させるポイントを詳しく解説します。 

 

レストランの主な種類

一口にレストランと言っても、その種類はさまざまです。 

たとえば、レストランの開業スタイルには以下のようなものがあります。

 

ファミリーレストラン

パブレストラン/居酒屋

ディナーレストラン

カフェ・レストラン

 

提供するものやターゲット層などによって開業スタイルが変わってくるため、まずはどんなレストランにしたいのかを考えることが大切です。 

最近では、カフェとレストランが融合した「カフェ・レストラン」という開業スタイルもあります。 

 

 

レストラン開業のフローチャート

レストラン開業のフローチャート

レストラン開業までの流れは以下の9ステップです。 

 

1.お店のコンセプトを決める

2.事業計画書の作成

3.資金確保

4.物件探し

5.店舗内外装工事・メニュー開発

6.資格取得・各種届出

7.スタッフ管理

8.プレオープン

9.開業

 

 

1.お店のコンセプトを決める

まずは、「どんなお店にしたいのか」や「ターゲット層はどうするのか」など、お店のコンセプトを決めます。 

今後のお店の軸となるポイントであるため、しっかりと決めるのがおすすめです。 

以下のように5W1Hでコンセプトを決めていくとイメージがまとまりやすく、軸がブレにくくなります。

 

● why(なぜ) :なぜ開業するのか、開業して何がしたいか、夢や目標

who(誰に) :どんなお客さんをターゲットにするのか 

what(何を) :メニューの内容・構成、売り出すメニュー、看板メニュー

where(どこで):立地や物件の大きさ、間取り

when(いつ) :いつ開業するか、営業時間は?

how(どうやって):どのように集客するか、接客の雰囲気は?

 

2.事業計画書の作成

事業計画書とは、事業内容や支出計画などをまとめた書類です。 

金融機関から融資を受ける際や投資家に投資をしてもらう際などに必要で、「どの部分にどれだけ資金を使うか」を細かく計画してまとめます。 

 

事業計画書のフォーマットは日本政策金融公庫の各種書式ダウンロードから取得可能です。同サイト内には記入例も載っているので、参考にしながら記入してみましょう。

 

3.資金確保

事業計画書をもとに、必要資金の確保を行います。 

日本政策金融公庫の「2020年度新規開業実態調査」では、開業にかかった費用は「500万円未満」の割合が43.7%と最も高くなっていることがわかっています。開業費用は工夫次第で抑えることが可能です。 

なお、レストラン開業で活用できる補助金・助成金には以下のようなものがあります。

 

補助金・助成金詳細
事業再構築補助金新型コロナウイルス感染拡大の影響で「業態を変えざるを得ない」もしくは「新規事業にチャレンジする」事業者を支援するための補助金。

詳細はこちら:事業再構築補助金

小規模事業者持続化補助金中小企業や個人事業主が行う販路開拓や生産性向上の取り組みに対して経費の一部を支援する制度。 

詳細はこちら:小規模事業者持続化補助金(一般型)

IT導入補助金中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に活用できる補助金。

詳細はこちら:IT導入補助金

雇用調整助成金新型コロナウイルス感染症の影響により、事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持のために休業手当などの一部を助成する制度。 

詳細はこちら:雇用調整助成金(新型コロナ特例)|厚生労働省

キャリアアップ助成金有期雇用労働者や短時間労働者、派遣労働者など、非正規雇用労働者を正社員化したり処遇改善の取り組みを実施したりした事業主に対しての助成する制度。

詳細はこちら:キャリアアップ助成金

 

そのほかにも、日本政策金融公庫から融資を受けたりクラウドファンディングで資金を集めたりする方法があります。

 

4.物件探し

物件は立地や人通りの多さ、街の雰囲気、コンセプトとのマッチ度などを考慮して決めていきます。 

前のテナントの設備や家具などを残したまま売りに出されている「居抜き物件」だと、内装工事費用を抑えられるでしょう。

 

5.店舗内外装工事・メニュー開発

物件が決まったら内装・外装の工事に入ります。 

業者に依頼する場合は、住宅だけではなく飲食店の施工実績のあるところを選ぶと安心です。 

メニューは、お店のコンセプトに合ったものやターゲット層に合ったものを考えます。 

定番メニューはもちろんのこと、競合店と差別化できるメニューも組み込みましょう。 

店舗で使用する調理器具や食材の仕入れ、メニューブックの発注などにつながるため、できるだけ早い段階で決めておくのがおすすめです。

 

6.資格取得・各種届出

飲食店の開業には、「食品衛生責任者」と「防火管理者の資格」を取得する必要があります。 

食品衛生責任者は、約6時間の講習を受講すれば取得できる資格で、専門的な知識やスキルは必要ありません。 

防火管理者の資格は、お客さんが30名以上入る飲食店を開業する際に必要で、30人以下であれば取得は不要です。 

なお、調理師免許はなくてもレストランを開業できます。  

その他、必要に応じて以下のような届出が必要となります。 

 

届出・手続き届出先対象
飲食店営業許可保健所全店舗
防火管理者の資格消防署収容人数30名を超える店舗
防火対象設備使用開始届消防署建物や建物の一部を新たに使用し始める場合 

火を使用する設備を設置する場合

火を使用する設備等の設置届消防署建物や建物の一部を新たに使用し始める場合 

火を使用する設備を設置する場合 

開業届税務署個人事業主として開業する場合
青色申告承認申請書税務署青色申告をする場合
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書警察署深夜12時以降お酒を提供する場合
風俗営業許可申請警察署客に接待行為を行う場合
労災保険の加入手続き労働基準監督署従業員を雇う場合
雇用保険の加入手続きハローワーク従業員を雇う場合
社会保険の加入手続き社会保険事務所従業員を雇う場合(法人の場合は必須、個人事業の場合は任意)

 

レストランの開業に必要な届出・手続きについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

 

 

7.スタッフ管理

従業員を雇う場合は、身内に声をかけたり求人を出したりして募集をかけます。 

メンバーが集まったらオープン当日にバタつかないよう、コンセプトや目標の共有をしたり接客の練習などを行ったりなどの準備をしましょう。

 

8.プレオープン

開業前にプレオープンを行います。 

プレオープンの目的は収益ではなく、営業のリハーサルです。 

まずは家族や友人、近隣の方などに声をかけて無料もしくは半額の値段で料理を提供します。 

できるだけプレオープンで訪れたお客さん全員とコミュニケーションを取り、直接感想を聞きましょう。 

プレオープン後は、接客レベルや料理の盛り付け、レジ精算などの改善点を洗い出し、開業日に備えます。

 

9.開業

ここまできたら、いよいよオープンです。 

事前にオープン日を告知したりクーポンを配布したりしておくと話題性が生まれ、多くのお客さんにお店を訪れてもらいやすくなります。 

 

 

レストラン開業を成功させるポイント

レストラン開業を成功させるポイント

 

レストランを開業するにあたり、最も大切なポイントは最初の準備です。 

開店後に発生した問題や課題は改善することができますが、事業計画や物件選び、手続きなどにミスがあると開業だけではなく経営にも大きく影響してしまいます。 

そのため開業は焦らず、着実に準備をすることが大切です。 

 

また、現代はレストランに限らず多くの飲食店が存在しており、どれだけ料理がおいしくていいサービスを提供するレストランをつくっても、それを発信しなければ埋もれてしまいます。 

開店時のみならず、開店後も繰り返しお店に訪れてもらえるよう、SNSやWebサイトを活用して開店前からファンを獲得しましょう。 

「プロセスエコノミー」という言葉がある通り、制作過程を見せると思いに共感してもらいやすくなり、ファン獲得につながります。 

 

<レストラン開業を成功させるポイント> 

● 最初の準備を怠らない

積極的に情報発信を行う

競合調査を行う

従業員の教育を怠らない

ニーズに合ったコンセプト・メニューを考える

マーケティング・ブランディングに力を入れる

 

 

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ロゴはブランディングの大切な要素です。 

生活者はロゴを見てお店の雰囲気をイメージするため、ロゴのデザインがお店のコンセプトやターゲット層に合っていると集客につながりやすくなります。 

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