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初心者でも安心!ロゴの商標登録方法を5ステップで解説
「せっかく考えたロゴを第三者に真似されたらどうしよう」「商標登録って難しそうだけど、何から始めればいいの?」などの不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?ロゴはブランドの顔ともいえる大切な資産。だからこそ、商標登録をしてしっかり守ることが重要です。
とはいえ、「手続きが複雑そう」「費用がどれくらいかかるのかわからない」といった理由で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、初心者でもスムーズにロゴの商標登録ができるよう、5つのステップに分けてわかりやすく解説します。
目次
そもそも商標登録とは?
ここでは、商標登録の概要や必要性、申請にかかる期間や費用などを解説します。
商標登録の概要
商標登録とは、ロゴやネーミングを特定の商品やサービスと組み合わせて保護する制度です。
商標登録を行うことで、その商標を独占的に使用でき、他者が類似のものを無断で使った場合には、使用の差し止めや損害賠償の請求が可能になります。
商標登録の必要性
商標を登録すると、指定した商品・サービスにおいて独占的に使用でき、類似した商標の使用を他者に制限することが可能になります。
また、商標権は更新すれば半永久的に維持できる財産権であり、ライセンス契約や譲渡を通じて収益を生む可能性もあります。登録商標に「®マーク」を付けると、ブランドの信用度を高める効果も期待できます。
一方で、商標を登録しないまま使用していると、他者に先に登録されてしまい、使用禁止や損害賠償請求を受けるリスクがあります。
商標登録までの期間
商標登録の流れは、まず出願を行い、その後、商標審査官による審査を受けます。そして、審査で問題がなければ商標が正式に登録されます。
出願には所定の費用がかかり、手続きごとに料金の納付が必要です。
また、出願内容は原則として提出後2~3週間程度で、一般に公開される「出願公開」の対象となります。
ただし、審査には順番待ちの期間があり、通常、出願から登録までには6~7か月程度かかります(2024年8月時点)。
商標登録を検討している場合は、この期間も考慮し、早めの手続きを心がけましょう。
商標登録にかかる費用
商標登録には、出願料と登録料がかかります。
出願料は3,400円+(8,600円×区分数)で、登録料は32,900円×区分数です。
また、書面で提出する場合は、電子化手数料である「2,400円+(800円×書面のページ数)」が発生します。
※区分数とは、商標を使用する商品やサービスを分類したもので、1~45類まで設定されています。
【5ステップ】商標登録の流れとやり方
ここでは、商標登録の流れとやり方を5ステップに分けて解説します。
1.ロゴやネーミングの設定
商標登録を行う際、商品やサービスの内容をそのままを表す言葉だけでは、登録が認められません。
たとえば、「ふわふわパン」のように、特徴をそのまま表現した名前は、登録が難しくなります。オリジナリティを持たせつつ、商品やサービスの魅力が伝わるネーミングの設定が重要です。
また、商標には、ロゴや名前を見たときに、他社の商品・サービスと区別できるかどうかを示す「識別力」が求められます。
2.商標を使用する商品やサービスの設定
商標登録をする際には、ロゴやネーミングだけでなく、それをどの商品・サービスに使用するのかも指定する必要があります。登録が完了すると、指定した範囲内で独占的にその商標を使用できるようになります。
この指定は、商標の権利範囲を決める重要な要素です。
もし、他者が似たような商標を無断で使用していた場合、使用の差し止めを求めたり、損害賠償を請求したりすることが可能になります。
そのため、自社の商品・サービスに適した範囲を正しく設定し、必要な権利を確保することが大切です。
3.類似した登録商標がないかの調査
商標登録を申請する前に、すでに他者が似た商標を登録していないかを調査することが重要です。もし同じ分野で類似した商標が先に登録されている場合、自分の商標は登録できず、知らずに他人の権利を侵害してしまうリスクもあります。
この調査は、特許庁が提供するJ-PlatPatの「商標検索」を利用すれば簡単に行えます。
4.出願書類の作成・出願
商標登録の申請には、出願書類(願書)の作成が必要です。
出願書類(願書)を作成したら、特許庁に出願を行います。
手続きは弁理士に依頼することもできますが、インターネット出願ソフトを利用すれば、自分で申請することも可能です。
なお、インターネット出願を行うには、以下の準備が必要になります。
1.インターネット出願ソフトのダウンロードとPCへのインストール
2.電子証明書(個人の場合はマイナンバーカードも利用可)
3.ICカードタイプの電子証明書の場合はICカードリーダの準備
また、知財総合支援窓口でも、インターネット出願のサポートを受けられます。(事前予約が必要な場合があります)
5.審査・完了
出願後、特許庁で審査が行われます。
審査官が商標登録に問題がないと判断した場合、「登録査定」という書類が届きます。
登録査定を受け取ったら、30日以内に登録料を支払うと、正式に商標登録が完了します。
ロゴを商標登録する際の注意点
ロゴを商標登録するには、特許庁の審査を通過する必要があります。
審査の結果、ほかの商標と類似していると判断された場合や、識別力が不足していると判断された場合は、登録が認められません。
ここでは、ロゴを商標登録する際の注意点を2つ紹介します。
著作権に注意する
ロゴの著作権は、そのデザインを創作した個人や法人に帰属します。
自社で作成した場合は問題ありませんが、デザイナーに依頼した場合は、著作権の取り扱いについて明確に決めておく必要があります。また、ロゴに使用するフォントやアイコンにも著作権があるため、無断使用には注意が必要です。
商標登録が禁止されている素材を誤って使用すると、後にトラブルになる可能性があります。
第三者が作成した素材をロゴに含める際は、権利関係や使用許諾の範囲を事前に確認し、適切に取り扱うことが大切です。
ロゴを制作する際は独自性と創造性を意識する
ロゴは企業や商品のブランドを象徴し、消費者に強い印象を与える重要な役割を持ちます。しかし、あまりに一般的な図形や単純な単語だけを使ったロゴは識別力が低く、商標登録が認められない可能性があります。
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