企業ロゴ一覧【日本&海外15選】一目で伝わるデザインの共通点と作り方

 

ロゴは企業の「顔」であり、信頼感や第一印象を左右する重要な要素。

しかし、いざデザインを考えようとすると、色・形・フォントなど、何から決めればいいのか迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、国内外の有名企業ロゴ15選をもとに、印象に残るロゴに共通するデザインの考え方や企業の理念を形にするポイントをわかりやすく解説します。

 

 

目次

一目で記憶に残るロゴに共通する5つの共通点

ここでは、成功している企業ロゴに共通する5つのポイントを解説します。

 

1.シンプルで視認性が高い

印象に残るロゴほど、デザインはシンプルで色数も2〜3色に絞られています。

SNSアイコンや名刺、看板など、どの媒体・サイズでも見やすいことが理想です。

試しに自社ロゴを小さく印刷し、少し離れた場所から眺めてみましょう。

遠くからでも何のロゴか分かるようであれば、視認性の高いロゴといえます。

 

2.企業の理念・ストーリーが込められている

印象に残るロゴには、必ず「その会社らしさ」が込められています。

ロゴは単なるデザインではなく、企業の想いや理念、未来への決意などをカタチにしたものです。

自社ロゴを検討する際は、「私たちは何を大切にしているのか」「お客様にどんな印象を与えたいのか」を明確にしましょう。

理念やストーリーをデザインに込めることで、見る人の心に共感が生まれます。

この共感こそが、ブランドへの信頼とファンづくりの第一歩となります。

 

3.汎用性が高くさまざまな媒体に活用可能

ロゴはWebサイトだけでなく、名刺・封筒・チラシ・SNS・制服など、あらゆる場面で使用されます。

どの媒体でも見やすくするために、横型・縦型・モノクロなど、複数のバリエーションを用意しておくことが大切です。

また、明るい背景・暗い背景のどちらにも対応できるよう設計しておくと、ブランド全体の一貫性を保ちやすくなります。

 

4.流行に左右されないデザイン

一時的なトレンドに寄せすぎると、数年後には「古い印象」になってしまうことがあります。

長く愛されるロゴは、形や色がシンプルで、時代の流れに左右されにくい点が特徴です。

今の流行よりも、「5年後・10年後に見ても違和感がないか」を基準に考えることで、長期的に使えるロゴをデザインできます。

 

5.競合との差別化が一目瞭然

同業他社のロゴを10社ほど並べてみると、意外にも似たデザインが多いことに気づきます。

たとえば、IT企業では青系、食品業界では赤系など、色や形が偏る傾向があります。

そこから一歩抜け出すためには、「あえて色を変える」「形で個性を出す」といった工夫が効果的です。

競合と明確に差別化されたロゴは、見る人の印象に強く残り、ブランド認知の向上にもつながります。

 

 

【日本】企業ロゴ10選と込められた想い

ここからは、日本を代表する企業のロゴ10選をご紹介します。

それぞれのロゴに込められた意味やデザインコンセプトを知ることで、自社ロゴを考える際のヒントや方向性の参考になるはずです。

 

※以下は弊社の制作実績ではありません

 

1.ピクスタ株式会社

出典:PIXTA新公式ロゴ決定!|ピクスタ株式会社10th Anniversary

 

写真・イラスト素材の販売サイト「PIXTA(ピクスタ)」は、会員の投票をもとに新しいロゴを発表しました。

マークは、いくつもの枠が重なった立体的なデザインで、多くの素材がストックされていることを意味しているそうです。

また、全体は「P」の形にも見えるように設計されており、企業の頭文字とブランドの本質を同時に表現しています。

 

2.SmartHR

SmartHR

出典:ロゴ | 基本要素 | SmartHR Design System

 

人事労務クラウドの「SmartHR」は、成長とともにロゴをリニューアル。

「安心・信頼感」をキーワードに、以前よりも太く、安定感のあるロゴタイプに変更されました。

細い線では他社ロゴと並んだ際に視認性が下がるため、ビジネスシーンでより見やすく、信頼を感じさせるデザインへと進化しました。

また、導入企業の増加と業種の多様化に対応し、より幅広い業界に自然に馴染むよう調整された点も特徴です

 

3.吉野家

出典:吉野家HD、会社ロゴを一新 日本食の象徴「箸」採用 – 日本経済新聞

 

老舗の牛丼チェーン「吉野家ホールディングス」は、長い歴史のなかで初めてコーポレートロゴを刷新しました。

新しいロゴには、日本の食文化を象徴する「箸」のモチーフが取り入れられています。

また、ブランドのテーマカラーであるオレンジをベースに、親しみやすさと温かみを表現。

さらに、ホールディングスの「O」の部分には麺をイメージしたデザインを加え、牛丼にとどまらない事業の広がり(うどん・ラーメン事業など)を象徴しています。

 

4.ネットショップ作成サービス「BASE」

BASE(ベイス)

出典:BASEブランドガイドライン | BASE, Inc.

 

誰でも簡単にネットショップを作れるサービス「BASE」は、2020年にロゴをリニューアル。

シンボルマークの三角形は、アメリカ先住民族のテント「ティピ(Tipi)」をモチーフにしており、「小さな拠点=BASEを誰でも作れる」を表しています。

また、三角形を構成する3色のマルチカラーで、個人・法人・自治体など、あらゆる人が自分らしい経済活動をできる世界観を伝えています。

 

5.ピジョン

ピジョン

出典:ピジョンの名前由来・ロゴについて | 会社概要 | ピジョン株式会社

 

ピジョンのブランドロゴは、「お母さんとおなかの赤ちゃんを表した2つのハート」と「Pigeonの頭文字P」を組み合わせた形。 

「お母さん、お父さんには代われないけれど、たくさんの人へ、愛をかたちにして届けたい」という想いが込められています。 

 

6.DAIWA(ダイワ)

出典:About

 

「DAIWA(ダイワ)」のロゴは、「挑戦・独創・革新」という3つのキーワードを軸に設計されています。

ブランドマーク「D-VEC(ディーベック)」は、“Innovation Vectors(革新のベクトル)”をコンセプトに、「D」をモチーフ化。

矢印のような直線構成で、進むべき方向を象徴し、未来への意志を感じさせるデザインです。

また、ロゴタイプ「VECTOR DAIWA(ベクトルダイワ)」には、日本の精密な技術力と世界市場での先進性を込めています。

 

7.ダイエー

ダイエー

出典:ロゴデザイン | 企業情報 | 株式会社ダイエー

 

スーパーマーケットの「ダイエー」のロゴは、「daiei」の“d”と、発見やよろこびを表す「!」を組み合わせたマークに、ハートを重ねています。

このハートは、「こころ(ハート)をこめて、お客様をおもてなししていこう」という気持ちを表現したものだそう。

全体として、シンプルながらも温かみのあるロゴに仕上がっており、長く地域の人々に愛される理由が伝わります。

 

8.MUHI(ムヒ)

MUHI(ムヒ)

出典:ロゴマーク|私たちについて|池田模範堂

 

「MUHI(ムヒ)」のブランドを展開する池田模範堂は、創業100年の節目でロゴを刷新しました。

新しいロゴは、太く角のあるゴシック体で構成され、強い印象と信頼感を与えます。

特に「m」の突起部分は、クリーム剤をモチーフにしており、「ひと工夫の独自性」を象徴しています。

赤を基調とした配色は、創業以来のイメージカラーを継承しながらも、「モノづくりへの情熱」や「新しい挑戦」を表現。

 

9.ファミリーマート

ファミリーマート

出典:社名の由来とロゴ|会社案内|ファミリーマート

 

「ファミリーマート」の名前には、「お客さまとフランチャイズ加盟店、本部とが家族的なお付き合いをしながら、共に発展してゆきたい」という想いが込められています。

ブランドカラーであるブルーとグリーンは、それぞれ「楽しさ」や「新鮮さ」、「信頼」と「安心」を表しています。

シンボルマークの2色の帯は、企業とお客さまとの絆を象徴。

清潔感と親しみを感じさせるカラーリングが、生活の一部としての安心感を演出しています。

 

10.ソフトバンク

ソフトバンク

出典:ブランド名の由来・ロゴ | ソフトバンクグループ株式会社

 

ソフトバンクのロゴマークは、坂本龍馬率いる「海援隊」の隊旗をモチーフにしています。

グレーを基調とした落ち着いた色味は、テクノロジー企業としての知性や中立性という印象も受けます。

 

 

海外】企業ロゴ5選と込められた想い

ここでは、世界的ブランドを代表する5つの企業ロゴを紹介します。

それぞれのロゴに込められた意味や、デザインの意図を知ることで、ブランド価値の表現方法を学べます。

 

※以下は弊社の制作実績ではありません

 

1.Amazon|アメリカ

出典:商標使用ガイドライン

 

Amazonのロゴの由来は、「aからzまでのすべての商品を扱っている」ことと、顧客の「笑顔」を表現した矢印です。

矢印が「a」から「z」に伸びているのは、品揃えの豊富さを表すと同時に、顧客の満足を表す笑顔のモチーフにもなっています。

 

2.Baskin Robbins|アメリカ

出典:サーティワンについて|[B-R サーティワンアイスクリーム]

 

日本では「サーティワンアイスクリーム」として親しまれていますが、ブランド名の由来は創業者2人の名前「Baskin」と「Robbins」。

ロゴのなかには、「B」と「R」の間にピンク色で「31」がデザインされています。

 

3.Beats|アメリカ

 

Beatsは、音楽業界でも圧倒的なブランド力を持つ、アメリカのオーディオメーカーです。

ロゴは円の中に小文字の「b」を配置した、非常にシンプルなデザイン。

この円は人間の頭を、そして「b」はヘッドホンを象徴しているのだとか。

 

4. Pittsburgh Zoo & PPG Aquarium|アメリカ

出典:Pittsburgh Zoo & Aquarium – Pittsburgh Zoo & Aquarium

 

一見すると木のシルエットに見えるこのロゴ。

しかしよく見ると、木の幹の白抜き部分に、ゴリラとライオンが向かい合う姿が隠されています。

この巧みなデザインによって、「自然(木)」と「動物たち(ゴリラ・ライオン)」の共存が見事に表現されています。

ロゴをじっくり見た瞬間に気づきが生まれる仕掛けは、見る人の記憶に強く残ります。

 

5.マクドナルド|アメリカ

出典:マクドナルド公式サイト | マクドナルド公式

 

世界中で知られるゴールデンアーチのマクドナルドロゴ。

その原型は、シカゴ1号店の建物の両側にあった金色の2本のアーチです。

後にこのアーチをモチーフにして「M」の形に抽象化し、現在のブランドシンボルとなりました。

 

 

CHICSが手がけたロゴの紹介(一部抜粋)

CHICSでは、企業や店舗の「理念」や「らしさ」を丁寧にヒアリングし、ロゴデザインから名刺・封筒・店舗ツールまで一貫したブランド構築を行っています。

ここでは、実際にCHICSが手がけたロゴ制作事例を一部ご紹介します。

 

1.MU合同会社| food to luck | 飲食・ロゴ・展開ツール各種

 

2.株式会社One| 不動産 | ロゴ・角2封筒・洋長3封筒・名刺

 

3.米沢電商株式会社| 電気工事| ロゴ・展開ツール各種

 

4.株式会社ローネジャパン|ロゴデザイン・パッケージ展開

 

5.spiceworks|近江町ごっつぉ飯 鰻ジロー | 飲食・ロゴ・展開ツール各種

 

 

ロゴデザインを参考にする際の着眼点

 

ここでは、ロゴを参考にする際に意識したい5つの視点を紹介します。

 

ロゴや企業のターゲットを想像する

ロゴには必ず、「誰に向けて作られているか」というターゲットが存在します。

たとえば、一般消費者向け(BtoC)のロゴは親しみやすく、丸みや明るい色を使う傾向があります。

一方、ビジネス向け(BtoB)では、信頼感を重視したシンプルで落ち着いたトーンが多く見られます。

ロゴの一覧を見るときは、「このロゴはどんな人に語りかけているのか?」を想像してみましょう。ターゲット視点で分析すると、自社のロゴに必要な方向性が自然と見えてきます。

 

色と形が与える第一印象に注目する

色と形は、ロゴの印象を決定づける重要な要素です。

たとえば、青は「誠実・信頼」、赤は「情熱・エネルギー」、緑は「安心・自然」といった印象を与えます。

デザインを見るときは、理屈よりもまず感覚で「このロゴからどんな印象を受けるか?」を考えるのがおすすめ。その印象を言語化できると、ブランディングの軸がより明確になります。

 

企業の理念やメッセージが形になっているかを確認する

印象に残りやすいロゴには、企業の理念やストーリーがしっかり込められています。

たとえば、「挑戦」「信頼」「つながり」などの言葉を、形や余白・線の方向で表現しているケースも多いです。

デザインを見るときは、「このロゴは何を伝えたいのか?」を読み取ってみましょう。

 

複数の媒体でどう見えるかを想像する

同じロゴでも、使われる場所によって印象が変わります。

Webサイトや看板、SNSアイコン、名刺など、それぞれの場面でどう見えるかを想像してみましょう。

多用途で使えるロゴは、ブランドの一貫性を保ちやすく、長く愛される傾向があります。

 

見た瞬間の印象を言語化してみる

ロゴを見て、「安心」「ワクワク」「高級感」「信頼」など、どんな感情が浮かびましたか?

その第一印象こそ、ロゴが伝えているメッセージです。感覚的な印象を言葉にすることで、自社ロゴの改善点や方向性がより明確になります。

 

 

企業のロゴ制作ならCHICSにお任せください!

ロゴは、企業の「顔」であり、ブランドイメージを伝える最初のツールです。

CHICSでは、デザインの見た目だけでなく、「企業の想い」や「事業の方向性」を丁寧にヒアリング。

そのうえで、名刺・封筒・看板・Webサイトなど、すべてのツールで一貫性のあるロゴ展開を行います。

「どんなロゴが自社に合うかわからない」「今のロゴをリニューアルしたい」そんな段階からのご相談も大歓迎です。

まずは気軽にお問い合わせください。

 

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