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【開業支援14選】無料相談できるサービスや融資・補助金制度を紹介!
開業を考えている方の中には、「開業について誰かに相談したい」「資金が足りない」などの悩みを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に初めて開業する方は、何から始めたらよいかわからず、不安になることもあるでしょう。
そこで本記事では、無料相談サービスや融資・補助金制度などの開業支援を14選紹介します。本記事で活用できそうな開業支援を見つけ、ぜひ実際に活用してみてください。
目次
開業支援1.開業の相談ができるサービス・機関
開業の相談ができるサービス・機関は以下の通りです。
開業時の手続きや税務・経理処理などについての疑問を解消したい方は、積極的に活用してみましょう。
1.商工会議所・商工会
商工会議所と商工会は、企業のサポートを目的とした公営の組織です。
これから開業・創業する人向けの専用窓口が設けられていることがあり、無料で税理士や司法書士、行政書士などの専門家に相談できます。
また、地方によっては、起業に関するセミナーや起業者同士の交流会などが定期的に開催されているためチェックしてみましょう。
2.税務署
税務署では、開業時の手続きや確定申告についてなど、税務に関する相談を無料ですることができます。
ただし、確定申告の時期である2〜3月は混雑が予想されるため、問い合わせの時期には注意が必要です。
3.インキュベーション施設
インキュベーション施設とは、起業・創業者を支援するための施設です。
事務所スペースの貸し出しや、新規事業開発にまつわるアドバイザーの配置などを行っています。
一般的なレンタルオフィスと比べて利用手続きが複雑ですが、費用を抑えつつ手厚いサポートが受けられるのがメリットです。
開業支援2.開業時に活用できる日本政策金融公庫の融資制度
開業資金の調達で活用できる融資制度にはさまざまなものがありますが、初めて事業を開業する方が資金を調達する際は、日本政策金融公庫の融資を活用するのがおすすめです。
日本政策金融公庫は個人や中小企業経営者の資金調達をサポートしている機関で、他の融資制度に比べて融資を受けやすく、利子が少ない特徴があります。
以下では、日本政策金融公庫の融資制度を3つ紹介します。
B:1.新規開業資金
新規開業資金は、新たに事業を始めようとしている方や、事業を始めて7年以内の方が対象となる融資制度です。
融資限度額は7,200万円で、そのうちの4,800万円を運転資金に充てられます。
返済期間は設備資金が20年以内で、運転資金が7年以内です。
なお、条件を満たしている場合は、「新創業融資制度」や「経営者保証免除特例制度」
「設備資金貸付利率特例制度」などの融資制度を併用できます。
2.女性、若者/シニア起業家支援資金
女性、若者/シニア起業家支援資金は、新たに事業を始めようとしているもしくは、事業を始めて7年以内の女性(30歳未満の若者か、55歳以上のシニア起業家)を対象にしている融資制度です。
融資限度額と返済期間は、新規開業資金と同じです。
参考:新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)|日本政策金融公庫
3.新創業融資制度
新創業融資制度は、新たに事業を始める方や事業開始後税務申告を2期終えていない方を対象としている融資制度です。
創業時において、創業資金総額10分の1以上の自己資金を用意できていることが要件となります。
これらの要件を満たしている場合は、無担保・無保証人で最大3,000万円までの融資を受けられます。なお、担保・保証人は原則不要です。
開業支援3.開業時に活用できる補助金・助成金制度
開業時に活用できる補助金・助成金制度を9つ紹介します。
なお、補助金と助成金は原則返済不要ですが、基本的に後払いとなるため開業資金に充てられない点には注意が必要です。
B:1.ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業が経営革新のための設備投資等に使える補助金です。
補助上限額は750万円〜3,000万円、補助率は2分の1で、それぞれ申請される枠・類型や従業員の人数によって異なります。
機械装置・システム構築費や外注費、原材料費などの経費の補助が可能です。
申請方法は、インターネットを利用した「電子申請」で、電子申請システムを利用するためには、事前に「GビズIDプライムアカウント」を取得する必要があります。
参考:ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
2.IT導入補助金
IT導入補助金は、ITツール導入に活用できる補助金です。
補助上限額や補助率、補助対象は種類によって異なります。
種類 | 補助金 | 補助率 | 補助対象 |
通常枠(A類型) | 30万~150万円未満 | 2分の1以内 | ソフトウェア費・クラウド利用料(1年分)・導入関連費 |
通常枠(B類型) | 150万~450万円以下 | 2分の1以内 | ソフトウェア費・クラウド利用料(1年分)・導入関連費 |
セキュリティ対策推進枠 | 5万円~100万円 | 2分の1以内 | サービス利用料(最大2年分) |
デジタル化基盤導入類型 | 5万円~350万円 | 4分の3以内もしくは3分の2以内 | ソフトウェア購入費・クラウド利用費(最大2年分)・導入関連費、ハードウェア購入費 |
複数社連携IT導入類型 | ・デジタル化基盤導入類型の要件に属する経費 (1)基盤導入経費 5万円~350万円
・デジタル化基盤導入類型の要件に属さない複数社類型特有の経費 (2)消費動向等分析経費 50万円×グループ構成員数
(3)補助事業者が参画事業者をとりまとめるために要する事務費、外部専門家謝金・旅費 (1+2)×10% | 4分の3以内もしくは3分の2以内 | ソフトウェア購入費・クラウド利用費・導入関連費・ハードウェア購入費用など |
3.小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金(=持続化補助金)は、販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。
補助上限額や補助率は対象となる枠によって異なります。
枠 | 補助上限額 | 補助率 |
通常枠 | 50万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
賃金引上げ枠 | 200万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
卒業枠 | 200万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
後継者支援枠 | 200万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
創業枠 | 200万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
インボイス枠 | 100万円 | 3分の2 ※賃金引上げ枠について、赤字事業者には4分の3 |
参考:小規模事業者持続化補助金(一般型)、小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック
4.事業再構築補助金
事業再構築補助金とは、新分野展開や事業転換、業種転換などの思い切った事業再構築をしようと試みる中小企業を支援する補助金制度です。
補助金額や補助率は対象となる枠によって異なります。
枠 | 補助金額 | 補助率 |
通常枠 | 100〜8,000万円(従業員数によって変動) | 中小企業者等:3分の2(6,000万円を超える部分は2分の1)
中堅企業等:2分の1(4,000万円を超える部分は3分の1) |
大規模賃金引上枠 | 8,000万円超~1億円 | 中小企業者等:3分の2(6,000万円を超える部分は2分の1)
中堅企業等:2分の1(4,000万円を超える部分は3分の1) |
回復・再生応援枠 | 100〜1,500万円(従業員数によって変動) | 中小企業者等:4分の3 中堅企業等 :3分の2 |
最低賃金枠 | 100〜1,500万円(従業員数によって変動) | 中小企業者等:4分の3 中堅企業等 :3分の2 |
グリーン成長枠 | 100〜1.5億円 | 中小企業者等:2分の1 中堅企業等:3分の1 |
緊急対策枠 | 100〜4,000万円(従業員数によって変動) | 中小企業等:4分の3 中堅企業等:3分の2 |
5.キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者(アルバイトや派遣社員など)のキャリアアップを促進するために正社員化や処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。2022年11月時点では、以下6つのコースがあります。
コース | 内容 |
正社員化コース | 非正規雇用者を正社員にする際に支給されます。 助成額は1人当たり最大で72万円です。 |
賃金規定等改定コース | 有期契約労働者等の基本給の賃金規定等を2%以上増額改定することで助成金が支給されます。 助成額は1人当たり最大40,000円です。 |
賃金規定等共通化コース | 有期雇用労働者等と正社員との共通の賃金規定等を新たに規定・適用した場合に支給されます。 助成額は1事業所当たり最大で72万円です。 |
賞与・退職金制度導入コース | 有期雇用労働者等を対象に賞与・退職金制度を導入し、支給または積立てを実施した場合に支給されます。 助成額は1事業所当たり最大で48万円です。 |
選択的適用拡大導入時処遇改善コース | 社会保険の被保険者となった有期雇用労働者等の基本給を一定の割合以上増額した場合に支給されます。 助成額は1事業所当たり最大で24万円です。 ※令和4年9月30日までの時限措置です |
短時間労働者労働時間延長コース | 有期雇用労働者等の週所定労働時間を延長し、社会保険を適用した場合に支給されます。 助成額は1人当たり最大で28万4,000円です。 |
参考:事業主の方のための雇用関係助成金|厚生労働省、キャリアアップ助成金のご案内
6.人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、企業内での人材育成や職業訓練などを行う事業者に支給されます。
2022年11月時点では、以下8つのコースが用意されています。
コース | 内容 |
特定訓練コース | 若年者に対する訓練や労働生産性の向上に資する訓練など、効果が高い10時間以上の特定の訓練や、 OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせた訓練として認定を受けた場合に助成されます。 |
一般訓練コース | 雇用する正社員に対して、20時間以上の訓練(特定訓練コースに該当しないもの)を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等が助成されます。 |
教育訓練休暇等付与コース | 有給教育訓練休暇等制度を導入し、労働者が当該休暇を取得し、訓練を受けた場合に助成されます。 |
特別育成訓練コース | 有期契約労働者等の人材育成に取り組んだ場合に助成されます。 |
建設労働者認定訓練コース | 認定職業訓練または指導員訓練のうち建設関連の訓練を行った場合に助成されます。 |
建設労働者技能実習コース | 建設業の事業主等が建設労働者に有給で技能実習を受講させた場合に助成されます。 |
障害者職業能力開発コース | 障害を持っている従業員に対して職業能力開発訓練事業を実施する場合に助成されます。 |
人への投資促進コース | デジタル人材・高度人材を育成する訓練や労働者が自発的に行う訓練、定額制訓練等を実施する場合に助成されます。 |
参考:人材開発支援助成金
7.人材確保等支援助成金
人材確保等支援助成金は、雇用管理の改善や生産性向上などを行った事業者へ支給される助成金です。
2022年11月時点では以下7つのコースが用意されています。
コース | 内容 |
介護福祉機器助成コース | 新たな介護福祉機器の導入や、従業員の離職率の低下に取り組む介護事業主に対して助成されます。 助成金額は最大150万円です。 |
中小企業団体助成コース | 中小企業団体が構成中小企業者に、人材確保や従業員の職場定着を支援するための事業を行った場合に助成します。 助成金額は要した費用の3分の2です。 |
建設キャリアアップシステム等普及促進コース | 中小構成員等に対して、建設事業主団体が実施する以下の事業に対して助成されます。 ・建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者登録や技能者登録、能力評価(レベル判定)または見える化評価の登録費用の全部または一部を補助する事業 ・CCUSの事業者登録や技能者登録、能力評価および見える化評価の事務手続を支援する事業 ・CCUSの就業履歴蓄積に係るカードリーダーなどの各種機器やアプリなどのソフトウェア等の導入を促進する事業 助成金額は中小建設事業主団体の場合、経費の3分の2で、中小建設事業主団体以外の建設事業主団体は経費の2分の1です。 |
外国人労働者就労環境整備助成コース | 外国人特有の事情に配慮した就労環境の整備(就業規則等の多言語化など)を通じて、外国人労働者の職場定着を図る事業者に助成されます。 助成金額は最大72万円です。 |
テレワークコース | テレワークの導入・実施を通じて従業員の離職率の低下を図る事業者に助成されます。 助成金額は経費の最大30%です。 |
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野) | 若年および女性労働者の入職や定着を図ったり建設工事における作業の訓練を推進したりする建設業の事業主等に助成されます。 |
作業員宿舎等設置助成コース(建設分野) | 被災三県に所在する作業員宿舎や作業員施設、賃貸住宅を賃借する、または自ら施工管理する建設工事現場に女性専用作業員施設を賃借する建設業の中小事業主等に助成されます。 |
参考:人材確保等支援助成金
8.両立支援等助成金
両立支援等助成金は、職業生活と家庭生活が両立できる職場環境づくりのための助成金です。
2022年11月時点では以下3つのコースが用意されています。
コース | 内容 |
出生時両立支援コース(子育てパパ支援助成金) | 男性労働者が育児休業を取得しやすい雇用環境整備や業務体制整備を行い、男性労働者が育児休業を取得した際に助成されます。 |
介護離職防止支援コース | 「介護支援プラン」を作成し、プラン に沿って労働者の円滑な介護休業の取得や職場復帰に取り組んだ中小企業事業主に助成されます。 |
育児休業等支援コース | 「育休復帰支援プラン」を作成し、プランに沿って労働者の円滑な育児休業の取得・職場復帰に取り組み、育児休業を取得した労働者が生じた中小企業事業主に助成されます。 |
参考:2022年度 両立支援等助成金のご案内、仕事と家庭の両立に関する助成金について(両立支援等助成金)
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